原木くりたけ栽培
原木くりたけの原木は他のきのこと比べ乾燥している方が菌がまわりやすいため、伐採は12月までに行います。できれば枝や葉を付けたまま放置したほうがその葉から水分が抜け比較的早く乾燥します。原木くりたけには、ミズナラ、コナラ、ブナ、シデ類などが利用されます。
長さを整えるために、90cmの印をつけます。(販売用のほだ木は45cmです。)
玉切りにします。
作業場に運びます。
専用のキリを装着したドリルで穴を開けます。穴の間隔は、横に20cm程度、縦に5cm程度。目安として、直径10cmの原木で30個の穴を開けます。
【植菌】
穴に原木くりたけの種駒を入れ、木ヅチで打ち込みます。表面が平らよりやや中に入るようにします。
【仮伏せ】
~6月
ほだ木を6,7段の薪積みにして、木陰に置き、適度に乾燥させます。ただし、乾燥しすぎる場合は随時散水しますが、直射日光の当たらない所では、散水は必要ないでしょう。
【本伏せ】
菌糸が原木に十分まわったら本伏せを行います。原木くりたけの場合はほだ木を土中に半分程度埋め込む方法で行います。場所の選定ですが、やや通風があり、湿度が多めで、少々日光がさす、水はけのよいところが適しています。
【発生】
10月中旬から下旬、待ちに待った原木くりたけ発生!(写真は早出)3~5年は同じほだ木からきのこが発生します。
【収穫】
原木くりたけは、歯切れが良く、くせがなく比較的あっさりしており、大根おろし和えや、味噌汁の具などに最適な一品です。(写真は早出)