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日向洞窟

国指定遺跡
縄文草創期の土器が発掘された住居跡で、一万年の昔から人々が生活していたことを物語る貴重な洞窟として残っています。

日向洞窟全景

日向洞窟屋内

日向洞窟説明

国指定史跡 日向洞窟

 日向洞窟は、巨大な擬灰岩塊が露頭する長峯山の麓に所在します。屹立する凝灰岩は、通称「立石」と呼ばれ、遺跡は、西から第Ⅳ岩陰、第Ⅰ洞窟、第Ⅱ洞窟、第Ⅲ岩陰の4カ所の洞窟、岩陰により構成されています。
 洞窟が遺跡として認知されたのは昭和29年のことで、翌30年第Ⅰ洞窟の調査が行われました。この調査により出土した土器片が、最古期の縄文土器群として一躍注目され、昭和32年、33年と継続して調査が行われました。昭和45年には、高畠町史編纂の一環として再び調査が実施されています。計4回にわたる調査により、たくさんの遺物が出土しましたが、とりわけ最も下の層から出土した隆起線文土器や爪形文土器等の土器群や、それに伴う石槍、有舌尖頭器、断面三角形錐、植刃、矢柄研磨器、局部磨製石斧、半月形石器等の一連の石器群は、縄文土器の起源に関する問題に新たな一頁を開くとともに、縄文文化の始源、草創期研究に大きく貢献しました。
 これらのことを踏まえて、昭和52年2月17日国指定史跡として指定されました。その後、昭和62年から平成元年にかけて、第Ⅰ洞窟から西へ約150メートル離れた地点(西地区)について町教育委員会により調査が行われました。その結果、良好な草創期の遺物包含層が確認され、膨大な量の土器や石器が出土しました。また、石器を製作するときに生じる剥片や砕片の集中が随所に見られ、石器製作跡の様相を呈していました。この西地区の調査により、遺跡が洞窟外の広範囲に広がりを持つことが明らかになっています。

高畠町教育委員会資料より引用